出っ歯/口元が出ている/Eライン(Ⅱ級)

出っ歯/口元が出ている


出っ歯、Eライン、口ゴボ、上顎前突
- 前歯を下げたい
- 口元を下げたい
- Eラインを綺麗にしたい
- 口が閉じづらい
- 気付くと口が開いている
- 口呼吸になってしまう
- 口の中が乾燥しやすい
- 唇を閉じると口周りが疲れる
- 顎に梅干しのようなシワができる
- 前歯で噛みづらい
Ⅱ級とは
口元は歯の大きさやあごの大きさ、骨格などが影響します。上顎前突は、歯の位置に起因するものと上あごや下あごのサイズに起因するものに分けられます。例えば、上の前歯が突出している方や下の前歯が後方に位置している方、あるいは上あごのサイズが大きく前方に位置する方や下あごのサイズが小さく後方位を示す方では、咬み合わせは上顎前突となります。
上顎前突の原因
上顎前突の原因として、骨自体が突出している場合と前歯が突出している場合があります。また、遺伝的要因が30%、環境的要因が70%と言われています。
骨格に原因があるものとして、歯が生える隙間がなくなることで前歯が前に突出した場合、上顎が下顎に比べて大きいため前方に突出している場合、下顎が後退しており、相対的に上顎が突出して見える場合などがあります。
幼少期の指しゃぶり(母指吸引癖)は、指で前歯を押し出してしまい、上顎前突や開咬などの不正咬合を引き起こすことがあります。また、舌で歯を押したり(舌突出癖)、下唇を噛む癖、爪を噛む癖(咬爪癖)も出っ歯の原因となります。
Ⅱ級による弊害
口呼吸によるドライマウス
上顎前突によって口が開いたままになり、口呼吸が習慣化すると、口腔内が乾燥しやすい(ドライマウス)を引き起こすことがあります。ドライマウスでは歯周病や虫歯のリスクが高くなるだけでなく、口臭も出やすくなります。
口臭
出っ歯の場合、よく口が開いたままになります。乾燥すると唾液でお口の中の細菌が洗い流されないため、細菌が繁殖してしまい、口臭の原因になります。
審美的な問題
出っ歯は口が閉じにくかったり、他人から見てもわかりやすいためコンプレックスに感じたりする方は少なくありません。また、上顎前突をそのままにしていることによってお口まわりにしわやたるみが生じやすくなり、お顔が老けた印象になってしまうこともあります。

治療方法
【非抜歯】奥歯の遠心移動
抜歯をせずに、奥歯をさらに後ろに下げていく遠心移動を行うことで、全体の歯を後ろに下げていくことが可能です。
この治療方法では、治療期間を短縮させることのできるカリエール治療と組み合わせることも可能です。
【非抜歯】IPR
歯と歯の間を削ることでスペースを作り、全体の歯を後ろに下げていきます。処置後すぐにスペースができるため、動かす必要のある歯をすぐに移動開始させることが可能で、効率的で治療期間も短く済む治療方法です。動きの実現性も高い治療方法となります。
【非抜歯】側方拡大
左右の歯を外側に拡げていくことで、前歯を後ろに下げていく治療方法です。笑った時に影ができるバッカルコリドー(正面から見た際に歯列の幅が狭いために、笑顔になった時に口角部分に現れる黒い影のこと)の改善にもこの治療方法が用いられます。
【抜歯】小臼歯の抜歯
小臼歯を抜歯してスペースを作り、前歯を下げていく治療方法です。口元を大きく下げることが可能ですが、スペースが大きいため、奥歯が前に移動してしまったり、抜歯スペースに倒れこんでしまうリスク、また、歯の移動量が大きいため、前歯の根っこが歯茎から飛び出てしまったり、前歯が内側に大きく傾いてしまうリスクなど、それらが起こらないようにするためのCTに基づく専門医の診断、治療計画が必要不可欠となります。
診断/シミュレーション
「前歯を下げて美しいEラインを手に入れたい」
矯正をする目的の中でも特に多いご要望です。
「矯正前に横顔のビフォーアフターが見れたらいいな」
そんな患者さまからのご要望にお応えします。

CTを用いた診断
マウスピース矯正は歯を動かしやすい反面、動き過ぎてしまうというリスクもあるため、そこで把握しなければならないのが、通常のレントゲンでは見ることのできない情報です。
iTeroという機械で口腔内をスキャンし、シミュレーションを作製していくわけですが、あくまでもスキャンで得られる情報は歯の形状に留まります。残念ながら歯茎の状態、歯茎に隠れた歯の形状、歯の根っこの形状、その下の骨の形状、歯周組織、あごの骨など、スキャンでは得ることのできない情報はシミュレーションに加味されません。
一方で歯は歯槽骨という骨の中でしか動きません。シミュレーション上で骨の範囲を超えて歯を動かしてしまった場合、実際の歯は根っこが飛び出てしまったり、最悪の場合抜けてしまうことになるのです。つまり、システムで作製されて出来上がったシミュレーションに、歯科医師の手を加えない限り、そのリスクは解消されないのです。
この不確かな部分を解消するもの、それが「CT」です。CT撮影ができて初めて内部組織の情報が得られるようになります。当院では初診時の精密検査時に、「CT」、「パノラマ」、「セファロ」の3種類のレントゲン撮影を行います。よって、矯正前の内部の骨の形状が全て把握できるため、この歯はここまで動かせる、これ以上は動かすとリスクが大きいなど、1本1本の歯の動かせる範囲を細かく把握することができるのです。骨の形状は人それぞれ様々です。動きやすい/動きにくい、後ろに下げられる/下げられないなど、これによって全て把握することが可能になります。
CTで得られる内部情報を予め把握した上で手が加えられたシミュレーションにおいては、不確かな動きがなく、想定外の動きが起こり得ません。トラブルがなく、無駄のない動き、実現し得る動きのみを、効率的且つ、安全に、歯やお口、患者さまのお体に負担をかけずに行えるのです。結果、それが最短ルートで矯正を終わらせられることに繋がります。

横顔のビフォーアフターも確認できる
ご自身の歯がどのように動き、どのような仕上がりになるかをシミュレーションでご確認いただけます。また、当院では「前歯を下げること」「口元を下げること」「Eライン」が目的の方に、歯の下がり具合だけでなく、横顔や口元全体の下がり具合もご自身のお顔でビフォーアフターをご覧いただけます。口元がどのくらい下がるかは患者さまにとって重要なポイントです。下げたい量も患者さまによってご要望は様々。治療方法で悩まれている方、抜歯か非抜歯で悩まれている方も、ご自身のお顔のビフォーアフターが確認できることで、仕上がりのイメージが実感でき、ご自身にとって最善の治療方法をお選びいただけます。

治療期間中の経過観察
毎回、歯並びのビフォーアフターの写真をご覧いただき、歯がどれだけ動いているかを実感していただきます。目に見えない奥歯の動きまで、しっかり動いているか、患者さまご自身の目でご確認いただけます。言葉でのご説明だけでなく、実際のお口の中のお写真で途中経過をご確認いただくことで、安心して進めていただけるよう工夫をしています。
ご予約はWEBもしくはお電話にて承ります。03-6823-413410:00-13:30/14:30-20:00
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