ガミースマイルとは

ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが見えすぎてしまう状態のことを言います。一般的に、歯ぐきが4mm以上見えている場合に用いられる歯科用語です。歯並びはそれほど悪くないのに、歯ぐきが必要以上に見えすぎてしまうことにより、思いっきり笑うことに抵抗をお持ちの方や、ついつい口元を手で隠してしまう癖がついてしまったという方も少なくないようです。

ガミースマイルになってしまう原因は、上顎の骨が長くて前に突き出しているケースやお口周りの筋肉が発達しすぎているケースが多く、遺伝するとも言われています。

さらに、歯の向きが前方に突出している場合(いわゆる出っ歯の場合)は、口が閉じにくくなることによって口の中が乾燥し、口臭の原因につながることもあります。

原因

ガミースマイルを引き起こしている主な原因は、歯が前に出ている(突出前歯)、歯に歯ぐきが被っている、上唇を引き上げる筋肉が強すぎる、上顎が大きすぎる、噛み合わせが悪い…などが挙げられますが、先天的な要素と後天的な要素の二つに分けることができます。

先天的な要素が原因の場合は、歯や骨格の大きさなどが親から子供に遺伝し、歯並びが悪くなったり噛み合わせが悪くなったりすることでガミースマイルを引き起こす可能性があります。

後天的な要素が原因の場合は、日常生活の中での習慣や癖などによるもので、生まれつきでなる要素を持っていない方でもガミースマイルになる可能性があります。特に日本人の場合には、骨格の形状からガミースマイルになりやすい人の割合が多いと言われています。

主な後天的な原因

  • 無理な顎の使い方を繰り返す
  • 抜けてしまった歯を放置する
  • 幼少期の指しゃぶり
  • 舌で前歯を押すクセ(舌癖)
  • よく頬杖をつく
  • かみ合わせや歯並びが乱れている

日本人は欧米人と比べるとガミースマイルになる割合が高いと言われています。日本人に限らずアジア人全体に言える特徴として、骨格などのつくりから前歯が前方に突出して生えている(上顎前突)方が多いためです。

上顎の歯が出っぱっていると、上唇がめくれ上がりやすくなり歯ぐきが目立ちます。アジア人は欧米人よりも口腔内の奥行きが少なく、前歯が後方に下がって生えており、噛んだ際に下の歯が見えない程に噛み合わせが深い状態(ディープバイト)の方も、後天的にガミースマイルになりやすいとされています。

日本でのガミースマイルの方の割合は、20~30代の年齢層で約10%と言われています。また男性よりも女性の方に多く見られる傾向があります。ちなみにこの割合は、加齢とともに徐々に低下するとされています。筋肉の衰えなどにより上下口唇が下がっていくためで、結果的に上の前歯の露出が減少し、下の前歯の露出が増えていくためです。

治療方法

前歯を根っこの方に押し込む(圧下)ことによって、歯茎の見える量を減らしていきます。

ボトックス注射

上唇を上げる筋肉が原因の場合に大きな改善が見込めます。ボトックス・ボツリヌストキシン注射の場合、上唇を上げる筋肉の働きが弱まり、笑ったときの歯ぐきの露出量を減らします。個人差もありますが3~7日前後でガミースマイル治療の実感をいただけます。また、継続して注入治療をされることで、効果の持続期間が長くなるケースもあります。

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