
歯ぎしりには体重の約2倍程度の力がかかっていると言われております。
仮に60kgの方であれば120kgもの力がかかっていることになります。歯ぎしりは睡眠の浅い時間帯(レム睡眠)に起こるとされており、1回の睡眠で1時間以上もギリギリと強い力で歯がぶつかっている可能性もあります。そのこと自体、睡眠の質低下を招いていることも明らかです。
歯ぎしりをしてしまうとどうなるのか?
知覚過敏を進行させる、歯の噛み合う面がすり減る、歯茎に負担がかかる、顎関節症を発症するリスクが高まる、頭痛や肩こりを発症する原因となります。歯周病を発症している場合は、歯周病の進行が加速してしまうともいわれています。
歯や顎関節に負担をかけないために、また、睡眠の質を向上させるためにも、就寝時の歯ぎしりには歯ぎしり用マウスピース(ナイトガード)を使用していただく防止策が推奨されます。改善を図るマウスガードは多々ありますが、一般的に歯ぎしり用のマウスガードは厚みがあるため、噛み合わせの調整をしないと睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。マウスピース専門の矯正歯科である当院では、患者さまの口腔内状況を確認した上で、カスタマイズしたナイトガードをオーダーメイドすることが可能です。
ご自身のお口の健康、お体の健康のために、睡眠の質向上のために、一緒に就寝されるご家族やパートナーのために、一度当院までご相談ください。
歯ぎしり・食いしばりで起こる症状
歯がしみる/歯が痛い
歯ぎしりがある方は歯がしみることがあります。歯ぎしりによって歯の根元が削れたり下がったりすることで歯の神経が敏感になり冷たいもので歯がしみることがあり、主に奥歯がしみることが多いです。歯ぎしりによって長時間歯に負担がかかることで歯に痛みが出るのですが、歯医者に行っても虫歯などは見つかりません。
噛むと痛い
歯ぎしりによって歯が揺さぶられると噛んだときに痛みや違和感を感じます。歯には歯根膜という、噛んだ時に硬いもの、軟らかいものなど判断する膜があります。歯ぎしりによりこの膜に強い力がかかり、噛んだ時の痛みとして感じます。
歯茎が下がる
歯ぎしりによって歯が揺さぶられ歯茎下がりが起こることがあります。歯が長く見えたり、知覚過敏などの症状を伴うことがあります。
歯が割れる/詰め物がよく取れる
歯ぎしりによって歯の表面が欠けたり、根元まで割れることがあります。神経がある歯が割れると激痛が出ることがあります。治療は歯の神経を抜く治療を行いますが、割れかたによっては抜歯が必要になることがあります。歯の詰め物や被せ物がよく取れる方は歯ぎしりをしているかも知れません。銀歯が取れる、セラミック が割れる、プラスチックの詰め物がとれる、といったことが起こりやすくなります。また、ご自身の歯も徐々に傷み、折れて抜歯が必要となることもあります。
顎が痛くなる/顎関節症
歯ぎしりによって顎の関節が強く圧迫されて痛くなります。顎関節は顎と頭をつなげている関節で、関節の間には関節円盤という軟骨が存在します。この関節円盤は顎をスムーズに動かす機能がありますが、歯ぎしりにより関節円盤が圧縮され、ずれたり、穴があいたりしていて、顎をスムーズに動かすことができなくなります。結果、顎関節症になり顎が痛くなったり、音がなったり、顎が開きにくくなったりします。
歯周病の悪化
歯を支えている骨は、大変薄く、強度も決して高くはありません。そのような骨に毎日何時間も60キロ近くの負荷がかかると、歯が揺さぶられ、歯を支えている骨が溶けて歯周病を引き起こしたり、歯周病にかかっている歯は進行してしまいます。常に歯ぎしりによって歯が揺さぶられるため、歯周病が急激に進行しやすくなります。定期的に歯石を取り除くことと、マウスピースで歯を保護する必要があります。
肩が凝る/偏頭痛
歯ぎしりによって偏頭痛を起こすことがあります。歯ぎしりのとき動く筋肉の中には顎から頭の横まで繋がっている筋肉(側頭筋)があり、側頭筋が歯ぎしりによって緊張し、偏頭痛として現れます。
歯ぎしりは睡眠中に起こるため、自覚症状がない方も多いです。
以下のような症状が見られる方も一度ご相談ください。
・夜中に歯や顎が痛くて目が覚める
・朝起きた時に頬や首周りに痛みや張りを感じる
・舌の両端に歯の圧痕(あっこん:圧がかかったような跡)がついている
・頬の内側に白い筋が見られる
・睡眠時無呼吸症候群を患っている

ナイトガードの特徴
ナイトガードはご自身の口腔内に合ったものを使用しないと違和感が強まり、睡眠時のストレスを生じてしまいます。マウスピース専門の矯正歯科である当院では、患者さまの口腔内状況を確認した上で、カスタマイズしたナイトガードをオーダーメイドすることが可能です。毎日使用していただくものだから、歯科医師の判断のもと、安心で高品質なものをご提供します。
01
歯や歯茎、顎の関節を守る
マウスピースは歯ぎしりから歯や歯茎に伝わる力を和らげ、直接歯に強い力が加わらないようにします。成人の噛む力は60kgに及び、それが毎日1時間近く歯や歯茎に加わることによって歯が削れたり、ゆれたりします。場合によっては歯が割れることもあります。この力をマウスピースを使うことによって分散し、歯や歯茎を守ってくれます。
02
肩こりや偏頭痛の改善
歯ぎしりの時に緊張している筋肉は口の周りだけでなく肩や頭などにも広がっていて、この緊張によって肩こりや偏頭痛が起こります。歯ぎしりは無意識のうちに1時間近く筋肉が緊張した状態が続き、筋肉が緊張した状態が続けば疲労がたまります。
マウスピースをお口の中に入れることによって、噛み合わせの高さが上がり、力の入りにくい位置に変わり、筋肉の緊張を和らげ、肩こりや偏頭痛を軽くします。
03
睡眠時無呼吸症候群やいびき
歯ぎしりは睡眠の浅い時間帯(レム睡眠)に起こるとされており、睡眠中に呼吸が止まったり、激しいいびきによって呼吸が乱れると眠りが浅くなり歯ぎしりが起こりやすくなります。歯ぎしりと睡眠時無呼吸症候群は密接に関連しており、どちらも悪化してしまいます。
歯ぎしり用マウスピース
(ナイトガード)
¥33,000-(税込)
※カウンセリング、検査費、作製費込みのご料金です。
ボトックス
¥22,000-(税込)
ボトックスとはボツリヌス菌から出るタンパク質の一種で、ボトックスを注射すると筋肉が緊張していない状態になります。歯ぎしりで力の入る筋肉にボトックスを注射することによって、筋肉に力が入らず歯ぎしりを弱める効果があります。
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